方広寺・半僧坊拝観だより1月6日
三重塔
三重塔は全長20m、過去2回火災で焼失していて、この建物は山口玄洞氏の御寄進により大正12年に建立されたものです。
ちなみに啓真が修業しております大徳寺僧堂も山口氏の御寄進によるものと聞き、親近感を覚えてしまいました、^^;
50年ぶりに開かれた扉の中の世界は、大日如来様を中心に16体菩薩様が、曼荼羅の世界を作っていらっしゃいました。
大日如来様の脇には、山口家のお位牌が安置されていました。
七尊菩薩堂

上記の七尊菩薩様が祭られています。応永8年建立され昭和24年、国の重要文化財に指定され、静岡県下で最古の木造建築だそうです。過去5回火災に会いましたが、この七尊菩薩堂だけは難を逃れることができたそうです。

お堂の内部

杉のこけらで吹いてある25段の層です
方広寺450代目の御住職は4人の和尚さまが、輪番でされていて、左の駕籠が送迎に使用されていたそうです。

この橦本は西ヶ崎の蔵泉院さんにあった棕櫚を講社部長さまが担いでお持ちになったそうです。まだ伐採直後で相当の重量があって、御一人で中までの搬入は大変だったそうです。
明治14年山火事で全山焼失し、この釣鐘堂もなくなってしまいましたが、明治4年東京の稲垣氏より寄付されました、しかし第二次世界大戦で供出されてしまいました。
昭和21年西川熊三郎氏により、三重県の四日市に大戦によって溶かされてしまうことなく現存していた鐘があるとのことで寄付され、方広寺の鐘として、除夜には詣でてみえた、皆さんがつけるようにと108ならず250あまりの鐘の音を引佐の皆さんに届けているようです。
洪鐘再現慶讃呑語  瑞気氣氤○東海天
華鐘出現奥山巓    聞聲悟道知音少
教勲羣生響大千
左の文字が、鐘に掘られていました。
○の部分は、該当する漢字がなかった為○にしました、ごめんなさい

木喰上人

羅漢像
上記の金字で書かれた写経は、三重塔に祭られている山口玄洞氏の妻まさこさんによる写経です。
お昼は、泰月院の越前和尚様がご説明を下さいました、寿御膳をいただきました。四季折々のお膳を仕度くださるようです。2月3月は雛御膳です。
釈迦如来を中心に向かって右に文殊菩薩、左に普賢菩薩が並ぶ釈迦三尊像です。
観応三年(1352年)につくられたものだそうです。
明治三十六年(1903年)方広寺の御本尊様として迎えられました。

御本尊様は、平成の大修復により、今年奈良の方へ二年間修復に行かれるそうです。
最後に半僧坊にて、御祈祷を賜り、半僧坊様のお姿のお守りをいただき、バスで帰路に向かうため、きじ亭へむかいました。

きじ亭にて、皆さん色々お土産を買い求め、また大きな大きな手作りの半僧坊あぶらげもお土産に加わり、温かいバスの中で、寒く冷え切った体を椅子に委ねながら下山して、正光寺の山門に到着したのは、4時ころでした。

皆さん本当にお疲れ様でした、でも講社部長様の択一なガイドと丹精込められた泰月院御住職の精進料理と力のこもった御祈祷で、疲れや寒さよりも拝観した満足感でいっぱいの感だったと思います。

講社部長様ありがとうございました。