花まつり
今から2,500年ほど昔、インドにカピラバストゥという小さな国がありました。王様はスッドーダナ、妃はマヤと言いました。マヤ夫人はある夜、白い象が天から降りてきて右のわき腹に入ると言うとても不思議な夢をごらんになりました。これは「世の人々の苦しみを救う偉大な王様がお生まれになる」という夢のお告げだったのです。のちにマヤ夫人は出産のために里帰りをされました。旅の途中、ルンビニという、それは美しい花園でひと休みされたのですが、そこでお釈迦様はお生まれになりました。伝説によりますと、その時天からは甘く芳しい命をはぐくむ雨が降り注ぎ、お釈迦様は右手は天を、左手は地を指差し「天上天下唯我独尊」とおっしゃたのでした。この言葉は「この世で尊くないものは何一つ無い。みんなそれぞれが素晴らしい」という意味です。
4月8日お釈迦さまのお誕生日をお祝いし、お釈迦さまのこころを皆さんで味わい分かち合いたいと「花まつり」で白い象さんと共にパレードして喜び合いたいと思いました。
上石原の松島吉雄さん方、笠井の小栗寛さん方、下石原の小栗孝彦さん方の3箇所で休憩をとらせて頂き、ご詠歌の奉詠の中、お釈迦さまに甘茶をかけてお祝いしました。
虚無僧の方々の尺八を先頭に子ども達も象さんを引っ張り、その後に正光寺ご詠歌隊が続き、尺八とご詠歌を交互にお唱えしながら、上石原から笠井街道沿いを南下し、下石原へ入って、正光寺へと巡りました。道々共に行列する仲間の子どもたちや大人達も増えました。

笠井街道沿いの皆さんがお顔を出して下さり、温かい出迎えを受けたことが何より嬉しかったです。

晴天に恵まれ、白い象を引き回してお誕生をお祝いできたことは、ひとえに皆さんのご参加とご協力があってできたことと、心から感謝いたします。
道々、象さんの焼印を押した世界でただ一つの紅白饅頭を配り、お祝いのおすそ分けをしました。正光寺まで2時間象さんと共に歩いた皆さんには、小栗かよ子さん手作りの給食袋と五色の合格鉛筆、甘茶飴そして紅白餅が待っていました。
道すがら、温かな笑顔で待ってくださり、ハッちゃんサンタさん(吉田八郎さんご夫婦)を初め、檀家さんの皆さんからお祝いのご祝儀を頂戴したり、飲み物やお菓子を用意下さっていたり・・・
また、笠井街道という交通量の多い道路を無事にパレードできたのも経験豊富な森田泰之氏が的確迅速な交通指導をしてくださり、また世話人の皆さんの安全への気配りのお陰だと感謝いたします。
虚無僧の方々、ご詠歌の皆さんの交互の奉詠で、心一つにして布教できたこと感謝いたします。
                                2008.4.6
                               皆さん お疲れ様でした、ありがとうございました。
                                     表紙へ
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