新年明けましておめでとうございます。

本年も何とぞよろしくお願い申し上げます。

 

 昨年の東日本を襲った地震津波の大災害は多くの犠牲と甚大な被害をもたらしました。被災地や被災者の皆さんがどのような心境でどのような状況で新年を迎えていらっしゃるのだろうかと思うと言葉もありません。昨年気仙沼から陸前高田方面を訪ねた時に目にした凄まじい瓦礫と津波の傷跡。なのに涙があふれるほど美しい三陸の海と緑。一日も早い復興を願わずにはおられません。

 右のお(ふだ)のようなものは今年の年賀状なのですが、大自然の素晴らしさと驚異を認識しつつ、やはり願うことは天地宇宙の安寧と世界平和です。おもて面に書いたように、平穏で平和なのが「あたりまえ」ではなく、今年も祈りと感謝を忘れることなく一日一日を大切に、共に過ごしていきたいと思います。

 

 今年は正光寺にとりましては特別な年に当たります。もともと真言宗だった正光寺が、今のような臨済宗に変わって再出発をしてからちょうど四百年目になります。真言宗時代の歴史は残念ながら明らかではありませんが、今年が正光寺開創(創建)四百年という記念の年になります。そしてその開山様は十年後にお亡くなりになられましたので、二〇二二年が開山様の四百年忌を迎えることになります。その四百年のお年忌に向けて私たちは開山様やご先祖様への報恩に何ができるか、何をなすべきかを皆さんとともにこの二年余りを費やして検討して参りましたが、いよいよ結論付ける時期となって参りました。奇しくも開創四百年の今年がまさに「その時」のような気がしてなりません。皆々様の深いご理解と篤いご協力を心からお願い申し上げます。

     平成二十四年元旦                 正光寺住職 松尾正澄合掌


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